准看護師から正看護師へキャリアアップ!資格を取得する方法とは?

准看護師から正看護師 ステップアップ3つの方法

准看護師と看護師(正看護師)は同じような仕事をしながら、資格や待遇の面で差があります。しかし、准看護師の資格があれば正看護師へステップアップすることが可能です。キャリアを上げることにより、仕事に対する誇りや収入アップが期待できます。

実際に准看護師と正看護師とでは、どのくらい収入に差があるのでしょうか。またステップアップするには、どのような方法があるのでしょうか。今回は准看護師から正看護師になるための役立つ情報をご紹介します。

准看護師が正看護師の資格を取得するためのポイントとは?

飛び立つ宇宙船

看護師(正看護師)になるためには看護師国家試験に合格して、看護師免許を取得しなければなりません。令和3年の場合、看護師免許の合格率は約90%と高くなっています。しかし一般から正看護師を目指すよりも、准看護師からキャリアップを目指す方が有利です。なぜ有利なのか、2つのポイントについて説明しましょう。

ポイント①看護師養成学校へ通う期間が短い

一般からいきなり看護師になろうとすると、専門の養成学校へ3年通うことになります。しかし、すでに准看護師の資格を持っていれば2年通うだけです。1年早く看護師国家試験を受けられるのは有利なポイントになります。

ただし、看護師の養成学校には働きながら学ぶ人のために半日制や定時制がありますが、その場合は准看護師免許があっても3年通うことになります。

ポイント②准看護師の合格率はとても高い

看護師国家試験の合格率は90%と高いですが、准看護師の合格率はさらに高く、令和2年度の場合は99%です。はじめから正看護師を目指すのはハードルが高いと感じる場合は、まず准看護師の資格を目指した方が看護師への道のりがスムーズです。

准看護師、正看護師の違いが気になる方は、当ブログの「准看護師と正看護師の違いとは?知っておきたい准看護師の基本」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。

准看護師から正看護師にステップアップするための具体的な方法は3つある

准看護師から正看護師になるには看護師養成学校と看護短大の2つの選択肢があります。どちらも学ぶ内容や資格に違いはありません。ここでは、学校数が多くて学費も安い看護師養成学校について取り上げます。3つの方法について説明しますが、それぞれ看護師資格を取得する手順についてもお伝えしますので参考にしてください。

方法①最短でステップアップするなら全日制

最短で准看護師から正看護師になる方法は、全日制の看護師養成学校を選ぶことです。全日制の修業年限は2年間で、昼間に学ぶことができます。全日制の看護師養成学校は数が多いので、自宅の近くにあれば通学できます。2年間集中的に学べるので、確実に正看護師へステップアップしたい人におすすめです。ただし日中通うとなると准看護師として働きながらは通えないので、2年分の学費を貯蓄してあるか、奨学金などの準備ができる人に向いています。

全日制の看護師養成学校で学び正看護師資格を取得する際の流れは、以下のとおりです。

  1. 進学の具体的プランを立てる(2年間の学費を貯蓄、または奨学金の準備)
  2. 全日制の受験要件を満たす(准看護師資格があるか、中学卒業の場合は実務経験3年以上あるかをチェック)
  3. 最寄りの全日制看護養成学校を調べて、受験する
  4. 2年間の修業年限を終えて、看護師試験を受験する
  5. 合格すれば看護師資格が取得できる

方法②働きながら看護師免許を取得するなら定時制

准看護師として働きながら正看護師へステップアップしたい人には、定時制の看護師養成学校がおすすめです。卒業するまで3年かかりますが、働きながら学費を用意できるというメリットがあります。ただし勤務する病院の理解と協力を得る必要があるでしょう。

定時制は1・2年次に座学の時間割が多く、3年次は実習がメインです。働きながら学ぶため体力的に負担がかかることもあり、しっかりスケジューリングしないと進級できないこともあります。定時制は計画を立てて実行力のある人に向いている方法です。

定時制の看護師養成学校で学び正看護師資格を取得する際の流れ、以下のとおりです。

  1. 3年間のスケジューリングをしっかり立てる
  2. 勤務先の病院から理解と協力を依頼する
  3. 中学卒業で准看護師になった場合は、実務経験3年以上あるかをチェック
  4. 働きながら通える定時制看護師養成学校を調べて、受験する
  5. 3年間の修業年限を終えて、看護師試験を受験する
  6. 合格すれば看護師資格が取得できる

方法③実務経験が7年以上あるなら通信制

実務経験が7年以上あり、ライフスタイルを変えずに看護師資格を目指したい人には通信制という方法があります。通信制は2年間ですが、家庭の主婦でありながら准看護師資格を持っている人にとっても家庭と勉強の両立が可能です。

通信制の看護師養成学校の数は少ないですが、基本は自宅に居ながら学べるので問題はありません。実習は協力病院などで行い、登校による面接授業などもあります。登校日は2年間で50日以上と決められています。

資料などは自宅に送られてきますが、自分で計画を立ててしっかり勉強するという強い意志を持てる人に向いているのが通信制です。

通信制の看護師養成学校で学び正看護師資格を取得する際の流れは、以下のとおりです。

  1. 准看護師の実務経験が7年以上あるかをチェック
  2. 2年間のスケジューリングを立てる
  3. 登校可能な場所にある通信制看護師養成学校を調べ、入学する
  4. 計画に従って独力で勉強する
  5. 協力病院での実習や登校日の面接授業を行う
  6. 2年間の修業年限を終えて、看護師試験を受験する
  7. 合格すれば看護師資格が取得できる

【准看護学校面接試験対策の詳細はこちら】

准看護師になるために突破する必要のある准看護学校の受験。その中でも最も重要視されるのが面接試験です。面接の対策について、詳細に解説します。

准看護師と正看護師の給料差はどのくらい?

20ユーロで料金を支払う

准看護師と正看護師の違いが最も具体的にわかるのが給料の違いでしょう。年収やボーナス、勤務時間などの違いを政府の統計から見てみましょう。

 年収月収ボーナス勤務時間超過勤務時間
准看護師400万円28万円64万円158時間3時間
正看護師478万円33万円82万円154時間7時間

上の表は2009~2019までの平均値で、企業規模が10人以上の場合です。平均すると、准看護師の年齢は50歳、勤続年数は約11年。正看護師の年齢は40歳、勤続年数は約8年です。

単純な比較はできませんが、年齢・勤続年数ともに准看護師の方が多いにも関わらず年収は正看護師よりも低くなっています。もし年齢と勤続年数が同じと仮定して比較するなら、給料の差は一段と広がることが予想されます。

仕事内容は同じにも関わらず、このように具体的に給料の差を見てみると、准看護師から正看護師へステップアップするモチベーションは上がるのではないでしょうか。

働きながら通学(半日制)するのは難しいけれど諦めないことが大切

准看護師から正看護師へのステップアップを狙う場合、病院の協力があったとしても准看護師として働きながら定時制(または通信制)看護師養成学校で学ぶというのはかなり難しいことです。月に160時間近い労働(超過時間を除く)をこなしながら通学するのは、よほど強い意志を持ち続けないと挫折する恐れがあります。

しかし、難しいからといって正看護師へのキャリアップを諦める必要はありません。確実に看護師資格を取得したいのなら、全日制で学べるようにスケジューリングをしてみましょう。それを実現するためには、准看護師として働いている間に学費を貯蓄しておくことが大事です。また奨学金制度や給付金制度の活用も考えてみましょう。

奨学金制度を活用しよう

貯蓄などだけでは不安だと感じる場合には、看護師を目指す准看護師のための奨学金として主に3つの制度が利用できます。

  • 都道府県や自治体の奨学金:多くの人が利用する奨学金で、毎月の授業料程度の金額を支給。卒業後に指定病院で就労すると返済が免除されます。
  • 病院附属学校の奨学金:病院によって制度は異なりますが、一定期間その病院で働くことが条件になっている場合があります。
  • 日本学生支援機構の奨学金:独立行政法人・日本学生支援機構の奨学金で卒業後は働きながら返済します。

厚労省の給付金制度も利用できる

厚生労働省には「教育訓練支援給付金」という制度があります。はじめて専門実践教育訓練(通信制・夜間制を除く)を受講する人が、45歳未満などの要件を満たした場合に、給付金が支給される制度です。

准看護師から正看護師にキャリアアップしよう

准看護師から正看護師になるのは難しいと思って、諦めていた人も多いのではないでしょうか。そのような人も、今回の情報によって正看護師の資格を取ってみようと思いを新たにしたことでしょう。

実際に准看護師として働きながらキャリアップを目指すのは大変です。それでも、今回ご紹介したように、奨学金や給付金を活用すれば不可能ではありません。准看護師と正看護師では生涯賃金もかなり違ってきます。この記事を読んだ准看護師の人は、ぜひ正看護師にチャレンジしてみてください。