臨床工学技士・臨床検査技師を目指すための専門学校受験!専門学校のメリットを解説

最短で学費を抑え 資格取得するなら専門学校!

国家資格を取得して、将来は臨床工学技士や臨床検査技師として医療現場で就職を考えている人も多いでしょう。まずは厚生労働大臣の指定科目を履修できる養成校へ進学する必要がありますが、進学先に専門学校を選ぶメリットはどのような点にあるのでしょうか。

今回は専門学校へ進学するメリット、臨床工学技士と臨床検査技師の違い、専門学校が実施する入学試験についてご紹介します。

専門学校へ進学するメリット

ひとつだけ点灯する電球

臨床工学技士と臨床検査技師を目指すためには、国から認可を受けた養成校で指定科目を履修する必要があります。養成校選びの際には、短期大学の選択肢は限られていることから専門学校あるいは大学進学の2択となることが一般的です。

ここでは、専門学校へ進学するメリットについて見ていきましょう。

国家試験合格と即戦力の養成に特化している

専門学校では、専門分野を集中的に学ぶカリキュラムが組まれているので、国家試験の合格に注力できます。実践的な講義や実習を通して、即戦力として活躍する力を養えるのがメリットです。

医療系専門学校入試情報が満載大学では「学問」として専門分野についてより深く研究します。卒業すると「学士」という称号を与えられ、一般企業へ就職することも少なくありません。専門学校では、大学と異なり一般教養科目は少なめです。

一方、専門学校を卒業すると「専門士」という称号が与えられます。専門士と学士の違いによる就職先での昇進スピードに大きな差はありませんが、大卒者に与えられる「学士」を取得しておきたい方は放送大学などで取得可能です。

1年早く卒業・就職できる

近年では医療の高度化にともない4年制の専門学校もありますが、多くの専門学校は3年制です。4年制大学より1年早く卒業・就職できるため、学費の負担を抑えられるというメリットがあります。

そこで最短コースで医療現場のスペシャリストになりたい方は、専門学校に進学するのがおすすめです。

学費の負担を軽減できる

専門学校へ進むメリットは、大学進学よりも1年早く卒業することによって学費負担を抑えられるだけではありません。専門学校では資格取得をメインとしたカリキュラムで一般教養科目が少なめであることから、その分学費を安く抑えられるのがメリットです。

国家資格を取得するまでの学費負担をできるだけ抑えたいなら、専門学校への進学を選ぶと良いでしょう。

臨床検査技師と臨床工学技士の違い

多くの本が収められた本棚

臨床検査技師と臨床工学技士は非常に似通った名前ですが、それぞれが医療現場で果たす役割は大きく異なります。両方とも戦後に誕生し、臨床工学技士は臨床検査技師よりも新しい国家資格です。

ここでは臨床検査技師と臨床工学技士の違いについて見ていきましょう。

業務の内容と就職先

ここでは、2つの国家資格の主な業務内容や適性、および就職先や資格取得者へのニーズについて見ていきましょう。

国家資格適正主な業務内容主な就職先とニーズ
臨床検査技師  ・生物・化学の分野に強い関心を持つ人
・手先の器用な人
【検体検査】
・患者の体から採取された血液や尿を調べる
(医師の具体的な指示を受けていれば、検査目的の採血を行う)
・組織片から標本を作製し、細胞を顕微鏡で調べる
【生理学的検査】
・心電図や脳波検査などに代表される
【就職先】
病院や検査センター
【ニーズ】
医療機器の目覚ましい進歩により、さまざまな検査が自動化されていることから、専門性を高める努力が必要
臨床工学技士・機械操作に関心がある人
・取扱説明書を読むのが苦にならない人
・キャリアの幅を広げたい臨床検査技師・診療放射線技師・看護師など医療養成校の卒業生(1〜2年制の専攻科に進学する)
・生命維持管理装置の操作やメンテナンスがメイン
・医療機器の点検/修理に携わる (人工透析装置や人工心肺装置、輸液ポンプ、除細動器 電気メスなど)
【就職先】
病院や透析専門の医療機関
【ニーズ】
医療現場は高度化しており、医療機器の操作・管理業務へのニーズは年々増加中

専門学校の学費

臨床検査技師や臨床工学技士を養成する専門学校に通うための学費は、概ね次のとおりです。

進学先学費
臨床検査技師を養成する専門学校約250~350万円
臨床工学技士を養成する専門学校 (昼間3年制)約350~400万円
臨床工学技士を養成する専門学校 (夜間2年制)約200万円
臨床工学技士を養成する専門学校 (1年制の専攻科へ進学)約130~140万円

臨床検査技師や臨床工学技士の養成課程のある大学の学費は、資格による違いはほとんどありません。ただし国公立大学と私立大学では学費が大きく異なります。なお臨床工学技士の養成課程のある大学は、そのほとんどが私立大学です。

進学先学費
国公立大学約250~300万円
私立大学約500~700万円

医療関係の仕事に関しては、当ブログの「医療関係の仕事を知りたい!主な職種と仕事内容まとめ」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。

臨床検査技師・臨床工学技士を目指す専門学校の入試

入試に備えて勉強する

専門学校の入試では、学校推薦型選抜・総合型選抜・一般選抜が主に実施されています。ほとんどの学校で複数の試験日程が設けられているため、複数回の受験も可能です。各入試の試験科目は、作文が小論文であったり書類選考のみであったり各専門学校によって異なります。

なお文科省が推薦入試・AO入試・一般入試の名称を変更したことから、2021年度以降の募集要項では新しい名称が記載されていることが多いのでご注意ください。ここでは、専門学校の入試について概要を見ていきましょう。

学校推薦型選抜(旧 推薦入試)

学校推薦型選抜では、学校長推薦と指定校推薦の2種類があります。いずれも学校長による推薦が出願資格となっているケースがほとんどです。

高校における成績が評定平均3.0以上や、専願が条件として設定されているケースが多いため、募集要項をよくチェックしてみてください。一般的に面接・作文あるいは書類選考を経て、入学の可否が判定されます。

総合型選抜(旧 AO入試)

総合型選抜とは、単願での出願を条件としているため併願はできません。試験の目的は主に志望校のアドミッション・ポリシーへの理解や、臨床検査技師や臨床工学技士を目指す意欲などをはかるためです。

面接や作文などの試験が課されるケースや書類選考のケースがあります。受験前に学校見学への参加を求められる可能性も想定しておきましょう。8月頃から試験が実施されることから、進路を早い時期に決めることが可能です。

一般選抜(旧 一般入試)

一般選抜では、面接・作文のほかに数学I・Aを試験科目とするケースが多く見られます。基本的に理数系を得意とする方に有利な試験内容なので、共通テストに向けて勉強をしていて数学を得意とする高校生にぴったりです。

専門学校の中には基礎学力をみるために、専門学校によっては数学I・Aとともに化学基礎・生物基礎(いずれかの選択制)や国語を取り入れているケースもあります。つまり各専門学校によって試験科目に幅があるため、志望校別に対策する必要があるといえるでしょう。そこで入試直前対策として専門学校別の問題集で仕上げるのがおすすめです。

数ある医療系(臨床)専門学校別に対策できる問題集を店頭で探すのは難しいため、「看護・医療受験サクセス」をぜひ役立ててください。志望校の一般選抜を想定したテスト形式の問題集がセットになっているので、解けば解くほど志望する専門学校の出題傾向がよくわかるのがポイントです。

数学の問題集には解き方の解説がついているので、問題の解き方が身につきます。直前に集中して解いた分だけ本番で力を発揮できるため、限られた時間で効率よく対策可能です。

医療系専門学校の入試方式に関して

医療系専門学校の入試方式に関しては、当ブログの「医療系専門学校の入試方式とは?入試方式や合格までの流れを解説」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。

専門学校なら資格取得や就職を最短で実現できる

就職に有利な国家資格を取得して即戦力として医療現場で働きたいなら、専門学校への進学がおすすめです。資格取得までには学費がかかりますが、専門分野を集中的に学べる専門学校であれば最短で学費を抑えながら資格取得や就職を実現できます。

もともと医療系以外の受験を考えていた方でも、「看護・医療受験サクセス」なら効率的な直前対策が可能です。合格できる自信をつけるためにも、志望校別に一般選抜に向けた対策をお考えの際は「看護・医療受験サクセス」にぜひお任せください。