看護大学の受験勉強はどうする?科目別・学校別の対策方法を解説

看護大学の受験勉強法は? 3つのことに注意しよう

看護師になるためには、看護大学や看護学校を卒業し、看護師免許の受験資格を得なければいけません。看護大学や大学の看護学部に入学するためには、入試を突破するための受験勉強が必要です。

これから看護師を目指したい人のために、今回は、看護大学や大学の看護学部向けの受験勉強方法や科目別、学校別の対策方法や、今から勉強をはじめたい人のための注意すべきポイントについて紹介します。

受験科目の勉強方法と対策方法

診察室の机

志望する看護大学や大学の看護学部によって、受験する科目は異なります。志望校受験に必要な科目の受験勉強を進めましょう。

看護大学や大学の看護学部受験で一般的に対策が必要となるのは、以下の科目です。

  • 英語
  • 数学
  • 国語
  • 理科
  • 小論文
  • 面接

それぞれの勉強方法、対策方法を解説します。

英語

英語の受験対策で必要となるのが、英文法と単語力です。英語は得意、または社会人ですでに英語を使っている人でも、英文法はしっかりとおさえておきましょう。英語の基礎となる「S(主語)+V(動詞)~」の各文型を理解しておけば、英文の読解力アップにつながります。逆に英語が苦手な人は、中学の英文法の基礎から復習しなおすのが有効です。学び直しの際には、中学の教科書や英検、TOEICの基礎的な問題集を使用しましょう。

単語力を身に付けるのに有効なのが、単語帳です。単語の意味だけでなく、アクセントや文中でどのように使われているかを理解しておけば、同時に熟語もおさえられます。単語帳を持ち歩き、空いた時間を利用して学習するようにしましょう。

英語の力は短期間では身に付きません。毎日数十分でも積み重ねて勉強することで実力として身に付いていきます。

数学

看護大学や大学の看護学部の入試には、数学が必須科目として含まれています。看護師を目指したいけれども、数学が苦手、という人も多いかもしれません。数学の勉強方法としては、計算力を身に付けるために中学の数学から復習するのが有効です。

受験対策として高校の数学に手を付けても、中学からの数学の基礎が身に付いていなければ問題は解けません。中学校の定期テスト対策の問題集を解いてみて、できなければ中学1年生から復習し直しましょう。

基礎を身に付けたあとは、ドリルなどで計算のパターンを繰り返し勉強します。看護大学や大学の看護学部受験の数学は、数学的な思考を試すものは少なく、基礎的な計算力を身に付けるものが中心です。自分のレベルに合ったドリルなどを繰り返すことで、計算パターンを身に付けられます。計算問題の繰り返しは、計算ミスなども防げるようになるので有効です。

国語

看護大学や大学の看護学部の受験で、必要となるのが語彙力です。漢字、ことわざ、慣用句、熟語などをおさえておきましょう。漢字の勉強には、漢字検定の過去問題集が有効です。

現代文の対策としては、読解問題対策で論文スタイルに慣れるのが重要です。論文スタイルに慣れるために有効な教材が、新聞です。ほかにも現代文の問題を解くときに「○○だから××になる」と根拠を説明できるようにくせを付けるトレーニングをするとよいでしょう。

受験勉強の時間的な余裕がある場合と、過去問題に出題されている場合には現代文の文法と文学史に関する勉強もしておきます。あくまで語彙力と読解力を身に付けるのが最優先のため、最後に見直す程度でも問題ありません。

理科は、生物、化学、物理のうちいずれかの選択制になっている場合がほとんどです。生物基礎、化学基礎、物理基礎のうちいずれかふたつ、または生物、化学、物理いずれかひとつを選択して受験することになります。ただし、看護系のため生物領域を重視し、生物を必須としている学校も多くあります。

生物の対策は、範囲が広いためまんべんなく勉強しておくことが重要です。暗記をするものも多いため、暗記カードを活用してすきま時間に勉強するなど、効率よく勉強できるようにしましょう。場合によっては文章だけでなく図で覚えるようにするのも重要です。

化学の対策は、暗記に加えて応用力を求める問題が出題される傾向にあります。頻出問題を多く解いて、自分の実力にできるようにしましょう。法則を覚える場合は、法則名、発見者、内容を紐付けておくのも重要です。

小論文

小論文は、提示されたテーマに対して自分の意見を文章として主張できる練習が必要です。まず、提示されたテーマに対して自分が賛成か、反対か書きやすい方を選びましょう。その後は、序論、本論、結論の構成に従って、自分の意見を展開していきます。構成を覚えれば、いろいろなテーマに沿って小論文を書けるようになります。

自分の意見が出てこないので小論文が苦手、という人も多いでしょう。ふだんのできごとや経験を分析して、意見として伝えられる練習をしておくのが有効です。看護系の小論文は、看護や社会、医療などに関連したテーマが取り上げられている場合も多いので、ふだんから新聞やニュースで情報収集もしておきましょう。

面接

看護学校はもちろん、看護大学や大学の看護学部でも面接試験を設けている場合がほとんどです。看護系の面接対策は、質問に対して具体的に答えられるように練習しておきましょう。

たとえば「どうして看護師になりたいと思ったのですか」という質問に対しては、看護師になりたいと思ったきっかけやエピソードを交えて答えると、具体性が出ます。

人気参考書と勉強方法に関しては、当ブログの「看護大学受験におすすめの人気参考書と勉強方法を解説」という記事に詳しく載っていますので、そちらも参照してください。

看護・医療受験サクセス

<看護大学 合格体験談>

神奈川県 M・Sさん
要点解説講座は強力なサポーター!合格しました。

私は勉強が苦手で、学校のテストでもいつも平均点以下でした。看護師の夢があって看護大学を目指す決意をしたけど、受験勉強もどこから手をつけたらいいのかわからずにとても困っていました。そんな時に、ネットで看護サクセスの要点解説講座を見つけました。

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一通り科目別の勉強を終えたころには学校のテスト結果もよくなり、友達にもびっくりされて、志望校の問題集も7割以上、点が取れるようになっていました。見事に合格することができ、要点解説講座は強力なサポーターだったと感謝しています。

 

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受験する看護大学(看護学科)も重要

ナースと患者さん

受験を予定している看護大学や看護学部によっても、看護大学の受験勉強方法は左右されます。大学によって、または国公立、私立かによっても必須となる入試の科目が異なるためです。志望校を選ぶとき、自分の得意な科目で受験できる大学を選ぶのも、合格への近道となります。

国公立、私立の看護学校それぞれでの入試科目の特徴を解説します。

国公立の看護大学を受験するケース

国公立の看護大学、または大学の看護学部の場合は大学入学共通テストと、大学の個別学力検査の両方で合否が決まるケースが多いです。そのため、大学入学共通テストと、個別学力検査両方の科目の勉強が必要になります。

大学入学共通テストの科目

  • 外国語(英語またはほかの外国語も可の場合もある)
  • 数学(I、II、A、Bいずれか必須+選択)
  • 国語(現代文)
  • 理科(生物基礎、化学基礎、物理基礎、生物、化学、物理のなかから1~2科目選択)
  • 地歴公民(世界史A、B、日本史A、B、地理A、B、倫理、政治・経済のなかから選択)

大学入学共通テストの場合、大学によって必要な科目は異なります。上記すべての科目が必須の場合もあれば、外国語、数学、国語が必須で理科と地歴公民いずれかを選択(または組み合わせる)場合もあります。いずれの場合も、私立の看護大学より幅広い科目の受験対策が必要です。

個別学力検査の科目は、大学によって異なります。外国語と理科、外国語と数学、などです。また、個別学力検査ではほぼ面接試験があります。科目試験はなく、面接試験のみで個別学力検査としている場合もあります。

私立の看護大学を受験するケース

私立の看護大学または大学の学部を受験する場合、一般入試の1次、2次試験で合否を決める場合が多いです。大学によっては、国公立と同じく大学共通テストと併用できる入試方法を設定している場合もあります。

私立の看護大学の場合、英語は必須、数学、理科のなかから1科目選択のパターンが多いでしょう。場合によって選択科目に国語や地歴公民が追加されるか、数学は必須のパターンもあります。

私立の場合、英語と自分が選択したい科目を絞って勉強をすると合格率が高くなります。

看護大学の入試倍率

国公立の看護大学の入試倍率は、3~7倍と私立に比べて高めです。人気の看護大学の場合8~10倍と高い倍率の場合もあります。

私立看護大学の入試倍率は、2~5倍と開きがあります。公募推薦枠はやや倍率が低いものの、後期一般試験や看護大学の少ない地方の大学の倍率は高めです。

看護大学受験で勉強を始める際の3つの注意点

辞書と勉強ノート

看護大学受験の勉強は、長期戦かつ倍率の高い大学を目指すなら確実に対策できる知識を身に付けなければいけません。看護大学受験を始める前に知っておきたい、3つの注意点を解説します。

志望校の入試科目と出題範囲を確認する

看護大学や大学の看護学部は、学校によって受験の科目が異なります。また、同じ科目でも大学によって出題範囲や傾向も異なってきます。まずは自分の志望校を決め、入試科目と出題範囲を確認するのが重要です。

入試科目と出題範囲に沿った受験勉強をすれば、限られた時間でも効率よく勉強が進められます。また、看護大学や大学の看護学部受験には、参考書や問題集を使った勉強が必須です。入試科目と出題範囲に合った参考書や問題集をそろえて勉強すれば、必要な勉強を進められるでしょう。

余裕を持ったスケジュールで勉強を開始する

受験勉強を効果的に進めるには、スケジュールを立てて計画的に勉強を始めるのが重要です。ただし、看護大学や大学の看護学部受験を含めて、受験勉強は長期戦となります。必ず余裕を持ったスケジュールを設定し、勉強を始めるようにしましょう。きつめのスケジュールにしてしまうと、途中で挫折する、モチベーションが続かないなどのデメリットがあります。

スケジュールを設定するポイントは、購入した参考書や問題集をどのくらいの期間で終わらせるかです。参考書と問題集の量、受験までの期間を踏まえて余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。

模試はできるだけ受ける

看護大学や大学の受験勉強を独学で進める人も多いです。塾や通信教育を利用していても、独学で勉強を進めていても、模試は定期的に受けるようにしましょう。模試を受けることで、自分が受験生のなかでどのくらいの位置にいるかを把握できます。

模試を受けることで、自分が選んだ志望校が自分のレベルに合っているかどうかの目安にもなります。独学で勉強をしていて塾や予備校を利用するか迷っている場合も、模試の成績が良ければ特待生になれる可能性もあります。

しっかりと準備をして志望校の入試に備えよう

看護大学や大学の看護学部受験のための勉強方法や対策方法、倍率や勉強する前に知っておきたい注意点について解説しました。看護大学は、大学によっては人気や倍率が高い場合もあります。自分の得意な科目を選択できる大学を選ぶ、受験科目の参考書や問題集を購入して計画を立てて勉強するなどの対策をすることで、より合格に近づけます。

しっかりと準備をして受験勉強をすれば、必ず志望校の合格はかないます。ぜひ看護大学や大学の看護学部の入試突破を目指して、着実に準備と受験勉強を進めていってください。

看護・医療受験サクセス

<看護大学 合格体験談>

秋田県 T.Nさん
学校の傾向に沿った対策で合格!

「私、この問題集使ったけど、良かったよ」と、合格した知人にこちらの問題集をすすめられ、すぐに購入して取り組みました。学校別の予想問題ということだったのですが、当日、同じような出題があったのには驚きました。

科目別に勉強できる要点解説講座も同時に買って、特に数学が苦手だったのですが、解法のポイントが沢山載っていて、音声でもポイントを聞けてやる気が継続しました。おかげさまで、知人に続き、私も合格です!ありがとうございました。

 

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