皆さんは、看護学校の入学試験のために、何から始めていますか。なんとなく「英語が苦手だから取り合えず単語を覚えるか」と漠然と勉強をしていませんか。スケジュールを立てないままでいると、実際に試験が近づいてきたとき、「まだこの科目が対策できていない、どうしよう!」と慌ててしまいかねません。
ですが、自分に合わないスケジュールを立ててしまっても、やる気が続きません。今回は、自分に合った、合格に確実に近づくためのスケジュールの立て方について紹介します。遅すぎることはありませんので、思い立った時に始めていきましょう。
受験勉強のスケジュールを立てるメリット
そもそもなぜ、受験勉強のスケジュールを立てたほうが良いのでしょうか。始めはスケジュール通りに進められても、急遽友人からの外出の誘いを受けたり、体調が優れず1日休息をとったり、勉強以外の予定が入るとスケジュールはずれ込んできます。「だんだん計画が崩れることに慣れてきて、やる気も無くなってきた…」こうなってしまってはスケジュールの意味がありません。
スケジュールをきちんと使いこなせば、看護学校の試験に合格するための、あなたの良きパートナーとなってくれます。それでは、スケジュールを立てることのメリットを見ていきましょう。
対策すべき内容が一目瞭然
スケジュールを立てるというと、ほとんどの方が、紙に書いたりアプリを活用したりして、目に見える形で作成されます。看護学校の受験に向けて何を勉強するべきか、頭の中だけで考えると漠然としたままで、あれもしようこれもしようと手が落ち着かなかったり、勉強すべき項目に漏れが出たりしてしまいます。
しかし、スケジュールを可視化させることで、対策すべき内容が一目で分かるようになります。事前に計画立てておけば、いちいち勉強前に何から始めようか考える手間が省けて、やる気の維持もしやすくなります。
すべきことが明確になって焦りが軽減される
チャンスは1度きりの受験。なんとしてでも1発合格したいと気持ちを奮い立たせると同時に、緊張や焦りも誰しもが感じるものです。ですが緊張のあまり計画無しに手あたり次第に勉強をしても、焦りはなかなか消えません。
目標を明確にして、受験勉強のスケジュールをきちんと立て、計画通りに進めていくうちに、達成感を感じて焦りを無くしていくことができます。また、可視化したスケジュール表に〇を付けるなど、できたことも可視化していくと「今日もちゃんと勉強すべきことができた」と認識できて、安心感を得られるようになります。病は気から、と言われますが、受験も自信を持って臨めばそれだけで結果は大きく変わります。知識を増やしていくとともに、自分に自信を付けていきましょう。
スケジュールは崩れて当たり前!?
「スケジュール通りにいかなかった!もうだめだ!」と諦めてはいけません。そもそもスケジュールは未来を予測して立てるものですが、100%自分の未来を当てることができる人は一般的に存在しません。つまり、スケジュールは崩れて当たり前なのです。次の見出しで紹介しますが、スケジュールは定期的に見直す必要があります。ですので1度作った計画通りに進めないといけないという、固定概念は今この場で捨ててしまいましょう。
「いくら見直してもスケジュール通りにいかない場面は出てくる、やっぱり不安だ」というお声もいただきます。その場合は、「急遽入ってきた用事」もスケジュールの中にあらかじめ組み込みましょう。もし1日特に何も発生しなかったら、その分勉強時間を多く取れて充実感がありますし、用事が発生した時もスケジュールに組み込んであるので、罪悪感を感じずに済み、一石二鳥です。
【看護学校受験対策の詳細はこちら】
そもそも受験対策をいつから始めるべきかを解説しています。スケジュールの立て方が分かったら、こちらの記事も見て無理のない勉強を進めていきましょう。
スケジュールは「1週間ごと」に立てると効率アップ
筆者は受験生の頃、スケジュールを立てることが好きな方でした。ですが「立てること」だけが好きで、1か月、3か月と先の先までスケジュールをワクワクしながら考えたは良いけれど、いざ勉強を始めると、数日後には壁飾りになっている…という経験がありました。目的は看護学校の試験に合格することであるはずが、スケジュールを立てることに満足してしまっていたのです。
逆に、計画立てて物事を進めるのは苦手、受験勉強となれば尚更、という方も多いでしょう。スケジュールを立てるメリットは分かったけれど、億劫になってダラダラと勉強を進めてしまう、スケジュール作成に気を取られて勉強に行きつかない、これまで様々な理由をお問合せ頂いております。
そこで看護・医療受験サクセスがおすすめするのが「1週間」のスケジュールです。次の3ステップを踏まえて作成することで、スケジュール作成に対する抵抗感を無くして、ゲーム感覚で受験勉強を乗り越えていきましょう。
STEP1 ざっくり年間の計画と目標を決める
1週間のみのスケジュールを立てると言っても、最終ゴールが明確になっていない限りはスケジュールの立てようがありません。志望する看護学校が決まったら、受験日や試験の難易度をチェックしましょう。受験に必要な科目が分かったら、この時期は筆記試験、それ以降は面接などの対策に充てようと、ざっくりと年間計画を立てましょう。
STEP2 自分の課題を確認して1週間の計画を立てる
自分の課題、というのは2つの側面から確認します。1つは受験科目の不得意な分野、もう1つは勉強そのものに対する自分のモチベーションがどれくらいあるのか、というものです。前者については苦手科目を洗い出して、得意科目との対策時間のバランスを考えましょう。
後者について、「1日5時間の勉強は余裕」という受験生もいれば「20分集中力が続けばいい方」という受験生もいらっしゃることでしょう。いきなり勉強時間をがっつり設けると、数字に圧倒されてやる気をそがれる恐れがあります。例えば20分集中力が続く方であれば、20分×3科目=60分と、20分区切りでスケジュールを作成してみましょう。そうして確実に達成できる計画を立てると、自信が付いていき、勉強することに慣れていきます。慣れてきたり、60分だけじゃ心配だと感じてきたら、「20分×3科目を3セットしてみよう」と勉強時間を広げてみましょう。
STEP3 1週間後に振り返りをする
1日の終わりにはスケジュール表を見て、達成できたもの、できなかったものにそれぞれ印をつけておきましょう。また、その他気づいたことがあれば書いておきましょう。そして1週間を終えたら、スケジュール通りに進められたか振り返りをすることが大事です。達成できなかったものについては、なぜできなかったのか、原因を書き出します。その後、次の1週間のスケジュールを立てるために、どうすれば達成できるか解決策も書き出しましょう。
解決策を次のスケジュール作成に活かすうちに、スケジュールの精度が上がっていきます。決してできなかったことにフォーカスして落ち込まず、解決策を見つけてこれから成長していくことに目線を向けて前向きに取り組みましょう。
点数アップのためには「時間帯」も考慮しよう
計画通りに進められるようになると、達成感も増えてきます。しかし目的は、看護学校の試験に合格することだということを忘れないように。少しでも点数アップして合格までの道を縮めるために、効率よく復習・暗記することができる「時間帯」にも目を向けてみましょう。
朝、1日の始め
「早起きは三文の徳」ということわざがありますが、脳を十分に休めた後の朝は、頭がさえており復習に最適な時間帯です。朝の時間は、前日に暗記した内容の復習に活用しましょう。人の記憶は時間が経つにつれて、どうしても薄れてしまいます。ですが定期的に復習を繰り返すことで、徐々に記憶の持続時間が伸びて、覚えたい内容をしっかり刻み込めるようになります。
軽く復習を終えたら、既に計画していた勉強を進めましょう。復習が良いウォーミングアップになっているはずです。
就寝前
朝は脳がスッキリして勉強に適した時間帯だとお伝えしましたが、反対に、就寝前も受験勉強の効率を上げてくれます。脳は寝ている間に記憶を整理して、定着させる機能が備わっているため、就寝前に暗記した内容は長期間記憶に残りやすいのです。
ですので就寝前のスケジュールには、英単語や生物の用語などの暗記科目を盛り込むのがおすすめです。暗記を終えて寝た翌朝は、先ほどお伝えしたように復習することで、より記憶が定着されます。また、就寝前には1日の疲れも溜まっていることでしょう。そのような時に暗記物以外の頭を使うような勉強をすると「問題文を読むことで精いっぱい、なんだか眠気が…」と、意欲をそがれることも。「就寝前に暗記」→「翌朝に復習」の流れを習慣化させましょう。
夕食前
実は夕食前も勉強効率をアップさせてくれることはご存知でしょうか。学校から帰宅した後や仕事を終えた後は、1日頑張った自分を褒めて、疲れを癒したいところ。ですがここでもうひと踏ん張り。帰宅して夕食を食べる前に、勉強の時間を確保しましょう。夕食前の勉強は、「これだけ頑張れば夕食が待っている、ひと息つける」という楽しみが背中を押してくれます。また、脳の仕組みから見ると、空腹時は集中力が高まりやすくなります。
もし「帰ったばかりで疲れた、休憩したい…」と感じるときは、15分程度の仮眠がおすすめです。眠ることで脳が休まり、気持ちを切り替えやすくなります。この時SNSを眺めたり、何をするわけでもなくダラダラと過ごすのは控えましょう。時間を浪費するのではなく、未来の自分が元気に勉強できるための先行投資として、仮眠を取るようにしましょう。
1週間のスケジュールで無理のない受験対策を!
いかがでしたか。スケジュールはあなたに合わせて正しく立てていけば、合格への道を示してくれる地図になってくれます。
大事なことは、勉強する習慣を身につけることです。そのためには無理のない計画を立てることが重要になります。時間帯の他にも環境や道具、あなたの身の回りにある全てを活用して、効率よく勉強していきましょう。